ヘンケルは、新製品の電動工から広範な工場内補修まで、幅広い産業用途に対応する各種グレードのねじゆるみ止め用接着剤を提供しています。ねじゆるみ止め用接着剤の種類は、実際の液色で区別しています。ヘンケルのeカタログにアクセスして、利用可能なさまざまな種類のねじゆるみ止め用接着剤をすべてご覧ください。
組立品を一体化
ねじゆるみ止め用接着剤は、ねじの隙間を埋めることで、振動防止効果のある組立品を実現します。
削減
振動によるゆるみが解消されたことで、予定外のダウンタイムを削減。
固定した締結具の数
産業機器の信頼性向上をLOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤で実現。
機械的締結具(割り座金、ナイロンインサートナット、歯付き座金など)は、ほとんどの産業で中心的な役割を果たしています。これらの装置は、多くのねじ組立品でよく発生するゆるみの問題を解決するために発明されたものです。しかし、実際には組立品を「固定」してはおらず、締め付け荷重を維持できていません。従来の固定方法では、金属対金属の接触率が15%にとどまり、組立品に大きな空隙が生じています。この空隙のために、振動や熱膨張、曲げ、不適切なトルクを受けたときに、しばしばゆるみが発生します。
LOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤は、ねじファスナーが固定され安全に保持されるための最適で信頼性の高い長期的な方法です。2本のねじが噛み合う箇所に液状のねじゆるみ止め用接着剤を塗布することで、ナット、ボルト、ねじ付きファスナーを所定の位置に固定します。硬化すると強固な接着剤となってゆるみを防止し、時間が経過しても組立品は締め付け荷重を確実に保持できます。
LOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤は、低強度、中強度、高強度、耐熱性、プライマー不要のソリューションなど、さまざまなラインナップを取り揃えています。塗布しやすい液状タイプと、流動性のない半固形状スティックタイプがあります。
ボルトは表面に食い込んで締め付け荷重を増大させますが、LOCTITE®のように隙間を完全に埋めるわけではありません。
スプリングワッシャーが生み出すばね作用は、LOCTITE®のように隙間を完全に埋めるわけではありません。
ナイロンインサートはゆるみに対する耐性を高めますが、LOCTITE®のように隙間を完全に埋めるわけではありません。
割りピンは機械的締結の損失を防止しますが、LOCTITE®のように隙間を完全に埋めるわけではありません。
振動によるゆるみを防止するねじ組立品を固定
ナットとボルトのねじ間の隙間を100%埋めることで、振動によるゆるみの根本原因を解消します。
どのロック金具よりも優れた性能
機械式締結金具よりも優れた締め付け荷重を保持します。
信頼できる長期的な製品寿命
戻しトルクが高いため、追加的な安全性とともに高い耐熱性が得られます。
かじりや腐食を防止
ナットとボルトのねじ間に層を形成し、腐食から保護します。液状フィルムによって、ナットとボルトのねじ間の摩擦溶着やかじりを防止します。
分解が可能
低・中グレードの製品は、標準的な手工具で分解できます。
在庫コストと複雑さを最小化
1種類で全てに対応でき、広範な締め具のサイズに適用できます。
コスト削減
他の締め付け金具に比べ単価が低く抑えられます。
優れた耐熱性
LOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤の多くは、少なくとも300˚Fまでの動作温度に耐え、特殊配合製品は650˚Fまで耐えます。
機械の信頼性の向上
予期せぬダウンタイムを防止し、製造品質を維持します。
LOCTITE製品は、幅広い用途に対応できるよう、さまざまなグレードを取り揃えています。LOCTITE®の赤、青、緑、紫のどのねじゆるみ止め用接着剤を選択するかは、プロジェクト固有のニーズや、ねじゆるみ止め用接着剤に必要とされる強度によって異なってきます。
掲載されている製品は、LOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤のポートフォリオ全体を網羅しているわけではありません。その他の製品については、当社にお問い合わせください。LOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤製品の全ラインナップをご覧いただき、お客様の用途に適した製品を見つけてください。
- 中強度
- 高強度
- 低強度
- 組み付け後
- プリコーティング
- オートアフターマーケット
中強度用とは、6mmから22mm(¼インチから ¾インチ )のファスナーを標準的な手工具で加熱なしに分解できるものを指し、サービスやメンテナンスを容易にする目的があります。 ねじゆるみ止め用接着剤用途の大半は、このカテゴリーに属します。このカテゴリーには、青のLOCTITE®ねじゆるみ止め用中強度接着剤が該当します。このタイプの製品は固着時間が短く、ほとんどの用途で24時間以内に完全に硬化します。液状と半固形状スティックのほか、プライマー不要タイプがあります。
高強度用とは、6mmから22mm(¼インチから ¾インチ )のファスナーで最大限の強度が必要なものを指します。赤のLOCTITE®ねじゆるみ止め用高強度接着剤はほとんどの用途で24時間以内に硬化し、形態は液状と半固形状スティックがあります。取り外しの際は、局部加熱(>550˚F/260˚C)の上、まだ熱い状態の手工具で分解しなければならない場合があります。プライマー不要グレードの赤のねじゆるみ止め用接着剤もご用意しています。
低強度用とは、6mm(¼インチ)未満のファスナーを使用した場合、サービスやメンテナンス時の分解に熱の使用が不要なものを指します。この用途には、紫のLOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤(LOCTITE® 222とも呼ばれる)が最適です。低強度ねじゆるみ止め用接着剤は、24時間で硬化し、アルミニウムや真鍮などの金属に使用できます。
LOCTITE®ねじゆるみ止め用接着剤(紫)は、キャブレターのねじから眼鏡、ノートパソコンの小ねじまで、多くの用途に使用できます。低強度のねじゆるみ止め用接着剤であるため、組み立て時と同じ工具で取り外しが可能です。使いやすい液状タイプをご用意しています。
電気コネクターや止めねじのような組み付け後のファスナーには、緑のLOCTITE®低粘度ねじゆるみ止め用接着剤をお奨めします。この製品は、ゆるみ、錆、腐食から保護します。この後浸透グレードねじゆるみ止め用接着剤は、中強度から高強度の接着剤に分類されます。緑のLOCTITE®後浸透グレードねじゆるみ止め用接着剤は24時間で硬化し、手工具で取り外すことができます。まれに、ねじの噛み合い長さが長い場合には、補助的に熱を加えなければならない場合があります。
LOCTITE®プリコーティングタイプのねじゆるみ止め用接着剤のラインナップは、従来のシーリング剤や接着剤に置き換わるもので、ねじゆるみ止めとシーリングの双方の利点を提供します。これらのプリコーティングタイプはカスタマイズ可能で、さまざまな強度、耐熱性、色を選択して容易に識別できるようになっています。自動車の大量生産用途に対応でき、環境的な持続可能性も配慮されています。プリコーティングタイプは、組立中にシーリング剤を追加する必要がなく、再利用が可能です。固定、シーリング、低強度ねじゆるみ止めの機能があり、使いやすさ、高温耐性、耐薬品性など、自動車業界に数多くの利点をもたらす製品も取り揃えております。
オートアフターマーケット用のLOCTITEねじ固定ソリューションは、重要なねじ部品をしっかりと固定することで、振動によるゆるみを防止するとともに信頼性の高い組立を保証します。これらのソリューションは安全性を高め、メンテナンスを削減し、車両部品の寿命を延長し、さまざまな自動車用途で信頼できる性能を提供します。
LOCTITEポートフォリオの主な特徴:
- 振動によるねじ部品のゆるみを防止する
- 耐油性、耐薬品性、耐極温性
- 速硬化型で塗布しやすく、補修が迅速に
当社のエキスパートが、お客様のニーズについて詳しくお伺いします。
当社のサポートセンターとエキスパートが、お客様のビジネスニーズに合ったソリューションを見つけるお手伝いをいたします。