シリコーンシール剤の多くは空気中の湿気で硬化しますが、その際、表面から内部に向かって硬化していきます。硬化時間は、シーリング剤部分の厚さが増すと長くなります。つまり、空気中の湿気が多いほど、硬化が速く進みます。そのため、水で軽く霧吹きすると、湿度が上がって硬化が促進されます。逆に、加熱は実際に湿度を低下させるため(熱/湿度サイクルを使用しない場合)、硬化が遅くなります。
また、RTV(=室温硬化型)シリコーンシール剤の硬化速度は湿度存在下では熱で加速することができますが、これは部品の形状と基材に依存します。開始条件は以下のとおりです:50˚C~100˚C(20%~90%RH)これにより、RTV硬化シリコーンシール剤の硬化時間を24時間から24時間未満に短縮できる可能性があります。ヘンケルでは、お客様が新たに接着剤をご使用になる際は、模擬または実際の使用条件で塗布テストを行い、その接着剤が必要な全ての製品仕様を満たす(あるいは超える)ことを確認するようお奨めしています。また、接着剤の性能には組み付け条件が非常に重要であるため、模擬または実際の生産条件で試験片に対するテストを実施するようお奨めしています。
ほとんどのシリコーンシール剤はたいていの塗装面に接着しますが、シリコーンシール剤には塗装できません。塗装は、シリコーンシール剤を塗布する前に完了してください。
シリコーンシール剤は、その独自の無機構造により、嫌気性、シアノアクリレート、その他の有機系製品に比べ本質的にはるかに優れた耐熱性を有しています。この本質的耐熱性により、232℃の使用温度に耐えることができ、特殊な添加剤を使用すれば315℃まで引き上げることが可能です。
はい。硬化後はゴムのような弾性体になり、伸びて変形しても、またもとの形状に戻ることができます。この特性は、使用中に広範囲の温度変化にさらされたり熱衝撃(急激な温度変化)を受けたりする2つの異なる基材を接着する際に重要な利点となります。シリコーンシール剤は、そのゴム状弾性体の性質により、衝撃吸収材として機能します。接着した異種材料が熱衝撃を受けたときに生じる応力を吸収することができます。
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