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ヘンケルアドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)

ヘンケルアドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)

遠隔医療の効率化を支えるプリンテッドエレクトロニクスの役割

導電性インクにより、柔軟な素材へのセンサーや回路の低コスト印刷が可能となり、遠隔モニタリングや遠隔医療の実現、医療アクセスの向上に貢献しています。
5 分.
プリンテッドエレクトロニクスによる印刷を示すページヘッダーの画像。

スマートヘルスパッチなどに使用されるプリンテッドエレクトロニクス技術によって、遠隔患者モニタリング(RPM)が実現されつつあります。遠隔患者モニタリングの最大の利点の1つはコスト削減です。今後25年間で2,000億ドルの節減が見込まれています。(1) 不要な訪問の削減、患者の診察時間の最適化、コミュニケーションの改善などの利点が遠隔患者モニタリングによってもたらされます。すべてプリンテッドエレクトロニクスのイノベーションによって実現されます。

遠隔患者モニタリングの利点を詳しく説明しましょう。限られた訪問回数で済む、つまり、医師は主に医療データを収集することを目的とした診察予約をなくすことができます。事前にデータを入手できるため、医師は患者の診察時間を最適化することができます。また、限られた診察時に得られる局所的な視点と比べて、遠隔患者モニタリングは医療データについて長期的な視点を提供します。ビデオ通話とモバイルアプリによって通信も改善されており、医師は効率的で効果的な治療を提供しやすくなっています。これらの利点がもたらすコスト削減効果は伸び続けています。(1)

スマートヘルスケア監視アプリケーションを使用している様子を示す画像。

医療用および家庭用ウェアラブル製品をクラウド通信と組み合わせて、患者と医師、必要に応じてヘルスケアワーカーをつなぐことも独自の機会をもたらしています。患者に心拍の異常や高血圧の症状が現れた際に、医師はすぐに気付くことができます。このような遠隔診断によって即時の対応が可能になり、苦しんでいる人のところへスムーズに訪問できます。これらの医療機器には、医療従事者や患者がこれらの機器を信頼して正確なモニタリングと診断が行えるように、優れた信頼性が求められます。(2) ヘンケルは、銀インク、カーボンインク、誘電性インク、透明導電性インクの幅広いポートフォリオを提供し、今日の医療ソリューションの信頼性と効果を確かなものにします。

プリンテッドエレクトロニクスとその機能

プリンテッドエレクトロニクスはフレキシブルな薄型の電子部品で、基板に特殊配合の機能性インクを印刷する工程を経て作られます。この用途にはさまざまなインク配合と基板が使用されます。プリンテッドエレクトロニクスの利点は、機能性、形状、設計の自由度が高いことです。また、軽量であるため患者が快適に使用できます。大量生産が可能で、ハイスループットと製造時の高い経済性をもたらします。

LOCTITE導電性銀インクを印刷した画像。

プリンテッドエレクトロニクスソリューションは、スクリーン印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷など多様な方法で作成が可能です。どの印刷方法を選ぶかは、生産するアプリケーションの種類と数、機能性材料と最終アプリケーションに期待する特性、工場の生産能力、生産期間などさまざまな要素によって決まります。ヘンケルのプリンテッドエレクトロニクスチームは、適切でよい結果をもたらす素材の選定、工程、硬化に関する専門的知識を提供します。また、パートナーのエコシステムを活用して、大量生産と試作を可能にします。

革新的なスマートヘルスパッチ

ヘンケルは、6社のメディカル企業およびテクノロジー企業と共同で、自社のプリンテッドエレクトロニクスを活用した革新的なスマートヘルスパッチを発売しました。Byteflies、Melexis、Quad Industries、Televic、Z-Plus、日東電工およびヘンケルのコラボレーションの成果であるこのデバイスは、当初は心不全患者とてんかん患者の経過観察を目的として設計されました。しかし、新型コロナウイルスの世界的大流行が起きるとすぐに、このデバイスがコロナ患者の経過観察に非常に有用であることが分かりました。  このようなデバイスがなかった頃は、ヘルスケアワーカーが患者のバイタルチェックを手動で行い、システムにデータを入力する必要がありました。このスマートヘルスパッチは、自動でバイタルチェックを行ってクラウドにデータを送信するため、ヘルスケアワーカーの時間の節減になるだけでなく、ウイルスへのばく露を抑えることができます。

女性の医師がスマートヘルスパッチを微笑む男性患者に貼っている写真。

パッチは長さ18.3 cmで医療用途に適した皮膚に優しい設計です。最先端の電極と各種導電性インクを搭載し、バイタルサインを登録できます。パッチの中央にある「ドットセンサー」もバイタルサインを収集して自動でクラウドにデータを送信します。小型温度センサーも搭載されます。使いやすいインターフェースから「クラウド」にアクセスできるため、患者のフォローアップ回数も大幅に改善されます。

スマートヘルスパッチの各層と使用されているヘンケル製品を説明した図。

機能、形状、設計の自由度、患者の快適性向上を確保するために、数えきれないほど多くのデバイスにプリンテッドエレクトロニクス技術が採用されています。デジタル医療とスマートモビリティの進展によって高いコネクティビティとリアルタイム送信が可能な時代になり、その結果、プリンテッドエレクトロニクスソリューションへの需要が高まっています。

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