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ヘンケルアドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)

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ホットメルト接着剤のはじけ開きのトラブルシューティング

ホットメルトのはじけ開きを解決して消費財の梱包をしっかりと維持。
10 分.
食料品店でフォールディングカートンの内容を読んでいる女性

消費財の梱包のはじけ開きを最小限に抑えるためのホットメルト接着剤の取り扱い

世界中の小売店の棚は色とりどりのパッケージで埋め尽くされています。消費者が棚の商品を眺めるとき、外観は品質を判断する第一のポイントです。ラベルが斜めになっていたり、箱の蓋がしっかり密封されていなかったりすれば、消費者は購入を見送ってしまうでしょう。一般的なパッケージの課題であるホットメルト接着剤のはじけ開きは、ケースまたはカートンの圧着後に正しくシーリングされていないと発生します。生産ライン上でホットメルトのはじけ開きが発生する場合もあります。小売業者への輸送・配達中に発生することもあります。競争の激しい食品・飲料市場において、はじけ開きは生産効率やブランドの評判に影響するおそれがあります。

パッケージ工程中のはじけ開きには多くの理由があります。塗布設定、加工条件、周囲温度などが原因で、接着不良が発生することがあります。圧着不足、ラインの速度が速すぎること、在庫ボール紙をリサイクルしたものを使うことで、はじけ開く頻度が増えてしまうかもしれません。はじけ開きを解決し、ひいてはこれを防止するには、はじけ開きにも様々なタイプがあること、その違いをまず知っておくことが不可欠です。明確なはじけ開きの兆候を識別すれば、解決に役立ちます。各種のはじけ開きについて、ショートビデオを使って説明していきます。

食品ラベルを確認する女性

ホットメルト接着剤の事前硬化の問題に対処する

ホットメルトの事前硬化の問題が発生するのは、材料が圧着されてケースやカートンのシーリングに接着を生む前に、接着剤ビードが硬化してしまう場合です。この生産ライン上の問題はパッケージのはじけ開きにつながることがあります。事前硬化の問題にはいくつかの原因があります。

  • 接着剤の塗布温度の誤り
  • 基材に塗布する接着剤の量が不適切
  • 不適切な基材温度により接着剤が速く硬化する

多くの場合、これらの問題は簡単な対処で解決でき、包装ラインの効率的な運用を維持できます。最初のステップとして、塗布温度をチェックします。すべての接着剤には、明確な動作温度範囲が定められています。温度が正しい範囲に設定されている場合、次の選択肢はタンク圧力のチェックです。タンク圧力は、基材に塗布する接着剤の量に影響する場合があります。タンク圧力が低すぎると、パッケージにビードを吐出する力が十分でなくなるかもしれません。

接着剤の温度とタンク圧力が推奨範囲内である場合は、接着剤を塗布する前に基材を予熱または調整するという選択肢もあります。これらの選択肢で事前硬化の問題が解決しない場合は、お客様のパッケージラインに合わせたトラブルシューティングをヘンケルにお問い合わせください。

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ホットメルト接着剤の圧着不足の問題を解決する

ホットメルト接着剤のはじけ開きが起こる別の原因として、圧着不足があります。2つの基材に対する圧力、接着剤塗布の品質と方法のいずれかに問題がある場合がほとんどです。圧着不足に共通の兆候として、以下が挙げられます。

  • 不均一なビート幅
  • 一貫性のない線維の引き裂き
  • 基材間の糸曳き
  • 第2基材への一貫性のない接着剤の移動

圧着不足の問題は調べるべき対象がたくさんあるため、難易度が高くなります。最初に調べるのは接着剤塗布です。接着剤塗布の際に接着剤が多すぎたり少なすぎたりすると、圧着に影響がある場合があります。接着剤の量が誤っていると、誤った塗布温度、ノズルの詰まり、誤ったノズルサイズやタンク圧力を示すおそれがあります。すべての領域をチェックして、推奨される動作パラメーターの範囲外にあれば修正します。

調べる対象は接着剤だけではありません。ここまでチェックしたら、圧着圧力、基材、または圧着時間に問題がある可能性があります。オペレーターは、接着に影響のある基材の種類変更があったかどうかを判断する必要があります。基材の変化や圧力設定が誤っている可能性があります。どちらの場合も、機械の設定を調節することを検討してください。これらの選択肢で圧着不足の問題が解決しない場合は、お客様のパッケージラインに合わせたトラブルシューティングをヘンケルにお問い合わせください。

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低温障害によるホットメルト接着剤のはじけ開きを防ぐ

周囲温度が低いと、ホットメルト接着剤の反応が異なる場合があります。パッケージの冷蔵が必要であっても、生産フロアが寒くても、温度変動が低温割れ(低温障害ともいう)によるはじけ開きを起こす可能性があります。温度が低いと接着剤のセットタイムが急速に短くなり、パッケージのシーリングに問題が生じることがあります。低温障害に共通の兆候として、以下が挙げられます。

  • 基材の両側に接着剤がある
  • 圧着された接着剤ビード
  • 変則的/わずかな線維の引き裂き
  • 接着剤に割けた線がある

低温障害によるはじけ開きは、重いパッケージを移動させたり落としたりした際に発生することがあり、特に接着剤が低温に対応していない場合に起こりやすくなります。主な兆候は、接着剤に沿って現れる亀裂線です低温障害の解決には、接着剤の化学的特性がすべてを左右します。輸送や販売時にパッケージが冷蔵・冷凍保管される場合は、冷凍対応の接着剤を使用するのが最適です。TECHNOMELT®などの接着剤は、4°C(40°F)以下の環境でも優れた性能を発揮する配合になっています。このような低温接着剤は柔軟性が高く、極端な温度に耐えられます。低温環境向けに設計された接着剤の詳細や、包装ラインでの低温障害の対処方法については、ヘンケルまでお問い合わせください。

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熱障害によるホットメルト接着剤のはじけ開きを防ぐ

極端な温度は接着剤接合に影響を及ぼす場合があります。施設内の周囲温度やパッケージの中身が熱すぎると、はじけ開きが発生しやすくなります。温度が高いと接着剤のセットタイムが長くなり、基材の接着に問題が生じることがあります。熱障害に共通の兆候として、以下が挙げられます。

  • 接着剤ビードの圧着に一貫性がない
  • 基材の両側に接着剤がある
  • 接着剤に気泡が見える
  • 2つの基材間に接着剤の糸曳きがある
  • 基材表面に油性残留物がある

熱障害は2つの方法で解決できます。1つ目は比較的シンプルで、塗布する接着剤を増やすことです。接着剤の量を増やせば冷却にかかる時間が長くなり、高い周囲温度による影響を受けません。2つ目の選択肢は、耐熱性の高い接着剤を使用することです。接着剤の成分によって、高熱の環境やパッケージへの耐性を備えているものがあります。これらの選択肢で熱障害の問題が解決しない場合は、お客様のパッケージラインに合わせたトラブルシューティングをヘンケルにお問い合わせください。

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ホットメルト接着剤によるシーリングのベストプラクティス

ヘンケルの技術担当者は、ホットメルトのはじけ開きの原因を特定して解決するお手伝いをいたします。ホットメルトのはじけ開きを解決するためによく尋ねる質問は以下のとおりです。

  • タイミング:はじけ開きはいつ発生しますか?
  • 場所:ケースやカートンの両側に接着剤がありますか?
  • 圧着:接着剤は丸いですか、完全に潰れていますか?
  • 線維の引き裂き:線維の引き裂きは部分的ですか、見当たりませんか?
  • 周囲温度:パッケージの環境は高熱または氷点下の温度ですか?
  • 生産:最近、工程、機器、パッケージングに何らかの変更がありましたか?

はじけ開きの原因を特定することは、接着剤接合の不良をなくし、ダウンタイムを低減するための第一歩です。

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