サステナビリティがパーソナルケア製品分野でもますます重要な役割を果たしていること、そして衛生製品をよりサステナブルにする方法がいくつもあることは、今や広く知られています。衛生製品のサステナブルな設計や、製造における天然素材の活用について詳しく見てきましたが、今回はサステナブルな生産工程に焦点を当てます。サステナビリティの目標達成において、生産工程は重要な役割を担います。
お客様、消費者、環境のすべてが、よりサステナブルな生産工程の恩恵を受けます。生産工程によって改善する可能性がある領域はいくつかあります。
- カーボンフットプリント:エネルギー使用量とCO2排出量の両方の最適化と削減は、よりサステナブルな事業に移行するために不可欠です
- 資源効率:「より少ない資源でより多くを生み出す」ことと、限られた地球資源を意識的に使うことが、重要なポイントです。
- 廃棄物削減:最初の目標は生産工程の廃棄物を減らすこと。その後、生じた廃棄物の再生が明確な目標です。
子供用おむつ、生理用品、大人用おむつのどの生産であっても、適切な接着剤を選ぶことが工程と生産状況に大きくプラスの影響を与えます。
サステナブルな衛生製品のエコバランスに対する適切な接着剤の効果を評価するため、ヘンケルは標準化されたライフサイクルアセスメント(LCA)を実施しています。これは、製品の製造、使用、廃棄に加え、原材料の生産などの前後工程も含めた、すべての環境影響を対象としています。
ここでの「影響」には、バイオマスや原油などの環境からの資源採取や、廃棄物・二酸化炭素の排出といった、環境に関わるすべての要素が含まれます。
前述のように、カーボンフットプリントの削減、よりよい資源効率、廃棄物削減は、サステナブルな生産工程のための主要な3つの推進力です。具体的には、ヘンケルの接着剤は以下に示す6つの最適化機会にプラスの影響をもたらします。
より強力な接着力で接着剤の量を減らすことによる資源効率
サステナブルな衛生製品を支える接着剤の力
少ない材料、少ない輸送
少ない材料は少ない輸送重量、ひいては少ないCO2排出量を意味する
接着剤Easyflow®によるエネルギー削減
自動供給とオンデマンドの溶融が溶融工程のエネルギー消費を低減
低温接着剤によるエネルギー削減
加工温度を下げることでエネルギー消費を抑え、環境負荷を軽減できます。
最適化された接着剤パッケージにより廃棄物を削減
再利用可能な容器や大型バッグを使うことで、包装廃棄物を削減できるだけでなく、さらなる利点も得られます。
TCSサポートによる工程の最適化
当社のTCSチームが工程と生産ラインを最適化し、サステナビリティの複数の面にプラスの影響をもたらす
適切なホットメルト接着剤は、天然材料を使った製品設計に関して最も要求の厳しい接着性能を満たすだけでなく、生産工程のサステナブルなフットプリントにもプラスの影響をもたらします。