水性接着剤は、汎用性が高く、多彩なコンシューマー向け製品における厳しい要求に応える優れた接着力を有しています。ヘンケルは、あらゆる産業向けの接着剤ソリューションの開発をリードする存在として最も信頼されている水性接着剤メーカーの1つです。ヘンケルの水性接着剤AQUENCE(アクエンス)®の各製品は、そのまま塗布機で使用でき、優れた仕上がりを実現することによって、お客様の製品の品質を維持し、トータルコストの改善を可能にします。
ヘンケルの水性接着剤は、本、家電、医療用テープ、パッケージなどさまざまな製品の製造に使用されています。ラベルの剥がれや接着剤の移行など製造業者が直面する数多くの問題を解決するために、ヘンケルの接着剤をお選びいただいております。さまざまなポリマーを基にした接着剤からご選択いただけ、それぞれの製品に最適な製品をお探しいただけます。
水性接着剤は、水、ポリマーおよび添加剤を組み合わせて開発されています。これらの製品は多孔質または無孔質の基材に適しています。これらの接着剤は、溶液として配合でき、水分が蒸発するか、または基材に吸収されることにより活性化されます。以下の天然および合成の材料を含む、様々な化学構造が存在します:
- 酢酸ビニルエマルジョン(VAEまたはPVAエマルション)
- アクリルエマルジョン
- 天然またはバイオ接着剤
- 天然ゴム系接着剤
- 液体ポリウレタン – 構造エンジニアリングおよび食品パッケージ/フレキシブルラミネート(LIOFOL)
- 水性接着剤の添加剤
酢酸ビニルエマルジョン接着剤には主に2つのタイプがあります。1つ目は酢酸ビニル(PVA)接着剤です。これらは脂肪族のゴム状合成ポリマーで、熱可塑性の1種と見なされています。酢酸ビニル樹脂は多孔質の素材、特に紙、木材、ティッシュペーパー、不織布、布、および一部の石材に使用されます。段ボール、製本、封筒およびラベルなどの紙に最も一般的に使用されています。
2つ目はエチレン酢酸ビニル(VAE)接着剤です。これらは酢酸ビニル接着剤に比べて遥かに優れた性能を持ち、様々なメリットを有します。エチレン酢酸ビニル接着剤は酢酸ビニル接着剤と同等の機械加工特性を有しつつも、無孔質表面への接着力がより優れています。エチレン酢酸ビニル接着剤は柔軟性と防水性に優れ、卓越した接着特性を提供します。
エチレン酢酸ビニル接着剤が最も多く使用されているのは軟包装です。また、そのほかの分野では、その柔軟性、耐湿性、および優れた基材接着性により、ラミネート材の接着にも多く使用されています。エチレン酢酸ビニル接着剤は、家具、製本および織物にも広く使用されています。また、エチレン酢酸ビニル接着剤は個人向け衛生用品などの不織布製品の製造にも多く使用されております。
アクリルエマルジョン接着剤は、酢酸ビニル、EVAおよびアクリル合成樹脂ポリマーを水に均一に乳化させることで製造されています。これらの接着剤は次のバランスを図っています:
- ピール – 接着剤と基材間の強度、硬化プロセスの時間の経過とともに向上します
- せん断 – 製品自体の接着力
- タック – 接着剤が基材に瞬間的に接着する速度
多くのアクリルポリマーは架橋し、耐候性と耐老化性を向上しつつ、他の溶剤による分解を防止します。一般的なアクリル接着剤には、感圧接着剤およびペーパーラミネート接着剤などがあります。アクリルエマルジョン接着剤は梱包材、特に紙箱の製造に一般的に使用されています。
天然ポリマーは有機物質から開発されています。最も人気の高い有機物質には、でんぷんやデキストリンなどの植物源、大豆、カゼインおよびミルクアルブミンなどタンパク源に由来するものがあります。カゼインを含む天然接着剤は比較的乾燥時間が長く、非常に強力な接着を形成し、防水性があります。デキストリンは製紙業界で一般的に使用され、特定の材料に対して高い耐久性があります。しかしながら、水に曝されると分解しやすい性質があります。
天然またはバイオ接着剤は、液体または乾燥パウダーの2つの形状で提供されており、どちらも塗布前に水と混合します。接着強度は、水が蒸発する際もしくは基材に吸収される際に発揮されます。一般的には透過性基材で使用されますが、不透性基材を接合する「クイックタック」により接着剤を活性化する前に乾燥時間が必要な他の方法もあります。多くの天然接着剤は腐敗しやすく、長期保管はできません。
高品質な水性接着剤は塗布が非常に迅速かつ簡単です。これらはローラー、スプレーガン、および液浸プロセスにより塗布できます。水性接着剤は乾燥してもローラーや他の器具に悪影響を及ぼしません。水性接着剤は器具から簡単に除去でき、詰まりが発生するリスクは最小限です。水性接着剤は以下のようなバルクコンテナで提供されています:
- ドラム
- トート
- タンクローリー
製品によって、様々な濃度があります。そのため、用途のニーズを満たすため、製品を希釈する必要があります。一部のケースでは、2液型もあります。これらは各用途に合わせて接着剤をさらに混合する必要があります。
水性接着剤も用途によって粘度が異なります。水のような流れる粘度から、糖液のようなより高い粘度まで様々です。粘度はセンチポアズ(cPs)で測定され、これは実質的な水性接着剤の粘性の度合いを意味します。cPsが高いほど、物質は粘性が高くなります。水は1 cPs、キャスターオイルは1,000 cPs、ピーナツバターは250,000 cPsです。
-
多孔質の基材の接着に適している -
溶剤系接着剤と比べて低VOC -
革新的なカスタムソリューション
当社のエキスパートが、お客様のニーズについて詳しくお伺いします。
当社のサポートセンターとエキスパートが、お客様のビジネスニーズに合ったソリューションを見つけるお手伝いをいたします。