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ヘンケルアドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)

ヘンケルアドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)

アーバンエアモビリティの未来を加速するヘンケルのソリューション

このようなAAMおよびUAMの拡大は、ドローンの設計、製造、運用、保守にさまざまな機会と課題をもたらします。動力源だけを見ても継続的な革新と改善の余地が大いにある分野です。

Mareike Noack
Global Market Segment Manager, UAM & Sustainability

5 分.
これは森とバッテリーの形をした池の画像です。

私たちの日常生活においてドローンが果たす役割の重要性はますます高まっています。辿り着くのが困難な場所へ大切な医療物資を輸送したり、最新の大ヒット映画で空中から驚くような追跡撮影をしたり、アドバンストエアモビリティ(AAM)技術とアーバンエアモビリティ(UAM)技術は至るところに浸透しています。2022年5月に発表されたあるレポート によると、商業用ドローンの市場規模は2022年の81.5億ドルから2029年までに473.8億ドルに拡大すると予測されています。   

UAMは、都市部のための安全で持続可能な自動航空輸送システムを実現できる点で、ドローン技術の次の成長分野と期待されています。UAM市場は2030年までに280億ドル以上に達するとの予測があります。

アドバンストエアモビリティ(AAM)およびアーバンエアモビリティ(UAM)の拡大は、ドローンの設計、製造、運用、保守にさまざまな機会と課題をもたらします。動力源だけを見ても継続的な革新と改善の余地が大いにある分野です。

これは経営管理のワークフローを示す画像です。

この記事では、成長を続けるAAM市場とUAM市場の課題に対処するためにバッテリーの設計と製造でどのような取り組みが進められているかに注目します。また、バッテリーの安全性、効率性、持続可能性を継続的に改善し、生産サイクルタイムを短縮し、コストと環境影響を低減するために、ヘンケルが経験と能力を活かして提供する革新的な材料ソリューションを紹介します。なお、本シリーズの別のブログでドローンの代替動力について取り上げています。

ヘンケルは、自動車用バッテリーセクターでの実績があります。AAMおよびUAM向けバッテリーの設計、製造、運用に効果的なソリューションを提供できる独特の位置付けにあり、エアモビリティのより難易度の高い領域にもその知見を提供しています。

リチウムイオン電池を修理する人の画像

UAMおよびAAM向けバッテリーの重要な設計要求事項

UAMおよびAAM向けバッテリーの重要設計基準には、安全性、持続可能性、重量の最小化、システムのライフタイムコストがあります。ヘンケルは、このすべてにおいて実績のある材料ソリューションを提供し、UAMおよびAAMのための動力ソリューションを前進させるために、産業部門の垣根を越えて革新と協力を続けています。

バッテリーモジュールプレートにグレーのギャップフィラーを塗布している画像。

安全性

バッテリーを動力源とするすべての車両において、効果的な防火対策と熱マネジメントは極めて重要です。物理的な破損や充電不良、短絡が原因でバッテリーのセルが1つでも発火すると周囲のセルに延焼し、熱暴走に陥るおそれがあります。

熱暴走の影響を抑え、拡大を遅らせるようにバッテリーを設計し、組み立てることで、万一、発火した際に車外へ逃げる時間を確保しなければなりません。これはEVセクターではすでに主要な考慮点になっていますが、UAMおよびAAMセクターにおいていっそう重要性が高いことは明らかです。いずれのセクターでも、課題はこの要求事項を確実に、自動生産の規模で満たすことです。ヘンケルは、バッテリー保護のための幅広いソリューションを提供し、OEMによるさらなるリスク低減を後押しするために革新と連携を続けています。

  • 耐熱性・難燃性コーティングをバッテリーパックの蓋に塗布することで、火炎や熱の伝播を防ぐ強力な盾となります。ヘンケルは、環境耐性に優れ、複数の基材に強力な接着性を発揮し、自動塗布に対応したコーティングを提供しています。
  • ポッティング材は、規定の熱伝導率で保護する耐火性のインターフェースを提供します。ヘンケルのポッティング材は、バッテリー塗布に適した粘度に加え、高速な加工性と高度な自動化を実現します。
  • 液状ガスケットは、バッテリーパックのハウジングと蓋の間を封止し、主に外部環境からバッテリーパックの内部を保護します。ヘンケルのガスケットソリューションは熱暴走による高温に耐え、バッテリーパックの外部への液漏れや熱の拡散を防ぎます。
この画像は黒いビードのSonderhoff発泡ガスケットを塗布する様子です。

システムコストの最小化

需要の増大によってドローンの数が増加し、それに伴ってコストが下がることが期待されています。  

OEMは、安全性、持続可能性、重量、性能を損なうことなく、より低コストの電源システムを提供する必要があります。

UAMおよびAAM向けバッテリーのライフタイムコストを最小限に抑えることは、ライフタイムの各ステージで効率性を最大限に高めることを意味します。

ヘンケルの広範な材料および接着剤のソリューションは、部品点数を抑えることによる設計の簡素化、製造コストの低減、運用、保守および廃棄の簡略化を可能にします。

ヘンケルの材料は高速で塗布できるため、メーカーは加工時間を大幅に短縮できます。塗布装置の長期的な摩耗を最小限に抑える配合設計で、装置のライフタイムコストの低減につながります。

これはパウチ型セルを内蔵したバッテリーパックを分解した画像です。

軽量化

UAMおよびAAM向けバッテリーは容量と重量のバランスを取ることが極めて重要です。UAMなどの用途では重量を抑えたまま高いエネルギー密度を実現することが求められますが、これには革新的な設計ソリューションが必要です。   

ヘンケルは、RLE Internationalとのパートナーシップによる軽量化設計など、EVセクターで連携とイノベーションを積み重ねてきた実績があります。ここで得た知見はUAMおよびAAM市場で大いに役立てることができます。

これは光によるバッテリー充電を描いたイメージ図です。

サステナビリティ

UAMおよびAAMの設計、製造、運用の各側面で環境影響を最小限に抑える必要があり、バッテリーシステムも例外ではありません。

140年以上にわたり、ヘンケルは未来を見据えたアプローチによって環境的および社会的前進をサポートしてきました。あらゆる活動において サステナビリティへの取り組みとして継続されています。

ヘンケルの材料および接着剤テクノロジーに関する専門知識は、バッテリーのライフサイクル全体で効率化を推進し、持続可能性とコスト低減に貢献します。

グローバル規模でバッテリーの循環型経済を実現し、原材料の回収と再利用を可能にすることがますます重要になっています。ヘンケルはすでにOEMおよびバッテリーメーカーと協力して、バッテリーの修理、再利用、リサイクル、転用を目的としたシームレスな分解を可能にする次世代の素材の開発を進めています。

これは森を上から見下ろした画像です。飛行機の形をした池が中央にあります。

ヘンケルがもたらす付加価値

バッテリー技術はUAVおよびUAMセクターの根底をなすものです。ヘンケルはこれからも市場のリーダーとしてOEMと共同で、またバリューチェーン全体でイノベーションと連携を推進し、より優れたバッテリーソリューションを提供します。   

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