- このお客様の産業用電気モーターは早期故障が発生し、保証クレームが発生していました。
- 既存の設計と組み立てでは、ローレット加工されたモーターシャフトをローターに圧入し、ローターの位置と機能を維持するために力が必要な上、許容公差も厳しいものでした。
- 最終的には、モーターの空転が故障の原因であり、腐食につながるフレッティングが原因である可能性が高いと判断されました。
- 故障のメカニズムを分析し、シャフトをより確実にローターに固定するための、効率的で簡単に実施できるソリューションを開発する。
- お客様は、組み立ての際に変形やシャフトの曲がりが生じないことを要望されました。
- 提案されるいかなる材料ソリューションも、現在の製造工程に適合し、組み立ての簡単さとコスト効率を確保しなければならない。
- フレッティングの可能性を排除し、長期信頼性を向上させる。
- ヘンケルは、顧客と協力して電気モーターの設計と故障部品の根本原因を分析・理解した上で、はめ合い用接着剤を使用してシャフトをローターに固定し(ローターシャフトを力で圧入するだけではなく)、隙間を埋めてフレッティングと腐食を抑えることを提案しました。
- LOCTITE® 648は、お客様の生産工程に適合し、生産効率の向上とコスト削減に貢献するため、はめ合い用接着剤として提案しました。
- この接着剤を使って設計や公差のわずかな変更が可能になり、製品を容易に組み立て、固定することができるようになりました。
- LOCTITE® 648は、低粘度、高強度のはめ合い用接着剤で、硬化性に優れ、円筒部品の接着に最適です。フレッティングによる緩みを防ぐこの材料は、お客様の問題解決に貢献しました。
モーターのシャフトとローターの設計に若干の変更を加え、製造プロトコルの一部としてLOCTITE®648を組み込んで以来、部品の故障は劇的に減少し、この問題による電気モーターの保証請求はほぼなくなりました。
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