レクリエーショナルビークル（RV）の愛好家のコミュニティは世界中に広がっています。その規模はとても大きいのです。RV Industry Association1によると 、RVやトレーラーハウスを所有する世帯は1,100万世帯を超え、その約4分の1は18歳から34歳の若年層です。RV業界は明るい未来が開けています。週末ドライバーであれ、専ら荒野を走行するユーザーであれ、宿泊設備を装備していることの自由さが世界中のRVユーザーから高い評価を受けています。しかし、彼らが望むのは広い室内スペース、柔軟な移動性、冒険性だけではありません。価格の手頃さ、長期間使用できる耐久性、魅力的な外装と内装もトラベルトレーラー、五輪車、モーターホームなどさまざまなRVの愛好家が期待する項目に常にあがっています。
新規顧客とリピート顧客の両方の期待に応えるために、メーカーは消費者に対する訴求力があり、生産面でも有利な組立方法への転換を次第に進めています。OEMの現場では、従来の機械的締結から接着剤を用いた接合への移行が進んでいます。これには次のような多くの利点があります：
- 応力緩和 - リベットのような機械的方法は接合部に応力が集中し、強度の低下や完全な破損につながります。逆に接着剤の場合、部品接着面全体に均一に応力が分散されます。
- 在庫の簡素化 - 機械部品の場合、複数のサイズの部品を在庫する必要があります。接着剤は、複数の種類の車両に対応した配合が可能であるため、調達、保管、在庫管理が簡素化されます。
- 製造の容易性と自動化 - 部品の最終組立まで生産ラインで自動化できます。生産工程全体がいっそう合理化されます。
- 設計と素材の自由度 - 接着剤は異種材の接合が可能です。多様な配合によって設計に究極の柔軟性と幅広い選択肢を提供します。
- 保証と保護 - サイドウォール、ルーフ、エクステリアの開口部が増えるほど、水や湿気が浸入する可能性は高まります。浸水は最も一般的な保証請求事由の1つであり、その可能性を低減することが望ましいと言えます。金額は見積もりによってさまざまですが、保証請求を受けて発生する修理費と輸送費は数千ドルにのぼる可能性があり、これはすべてメーカーが負担しなければなりません。
- 車体の軽量化 - トラベルトレーラーや五輪車では、従来の木材と波形アルミによる構造から、アルミフレームと積層複合材構造へと移行することで、車両の総重量が軽量化されました。これは、燃費の向上と、牽引能力に関する規制に適合した大型車両の製造を可能にするという2つの目的にかなっています。接着剤はこのような軽量化を推進するための役割を果たしています。
メーカー各社は、消費者が欲しいと思うRVやトレーラーハウスを手頃な価格で提供することを目指しています。すぐにでも運転したい愛好家のコミュニティは世代や性別の垣根を越えて広がっています。設計に求めるものや使用目的がそれぞれに異なるため、誰にとっても魅力的な製品を作ることは難しくなるかもしれません。しかし、それは可能です。接着剤による組立は、製造と設計の柔軟性を高めて、OEMと消費者の目的を満たすうえで役立ちます。
トレーラーハウスメーカーによる接着剤の活用を紹介するケーススタディをご覧ください
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