腐食からビジネス効率の低下を防ぐために

腐食とは、材料(主に金属)が環境との化学的反応や電気化学的反応により、化学的にいっそう安定した形態に変化して徐々に破壊されることです。

腐食は、以下のようにさまざまな形で発生します：鉄に生じる茶色い錆は、最もよく知られているもののひとつです。このプロセスは、酸素、湿度、温度などの環境条件に大きく影響されます。腐食は漸進的なプロセスのため、さまざまな段階で生じます。

腐食の発生に「適した」環境があると、保護されていない鉄の表面には、数秒以内にフラッシュラストが生じ始めます。これは、前処理ラインで後続する洗浄と表面処理ステップの間で発生する可能性があります。状況が変わらない限り、腐食は物体が完全に劣化するまで続きます。腐食を防ぐには、腐食防止剤を塗布する必要があります。腐食防止剤により、金属基材と腐食を生じさせる環境要因の間にバリアが形成され、化学的および電気化学的プロセスの発生を防止します。

腐食防止には2つの主なカテゴリーがあります。恒久的な腐食防止と一時的な腐食防止です。最初のグループは、最低でも意図した耐用年数の間は、基材を保護するためにすべての方法で構成されています。これには、塗装、粉体塗装、陽極酸化処理(アルミニウムの場合)、亜鉛メッキが含まれます。2番目のグループには、製造工程や輸送、倉庫保管中に一時的な保護層を提供するすべての技術が含まれています。

インターオペレーション腐食防止(工程内保護)

製造工程で金属部品を洗浄した後、フラッシュラストが生じないようにする必要があります。このためには、さまざまな工程間の時間、前工程のpH値、塗布方法(浸漬、スプレー、手動)、次工程での保護剤の除去可能性、水質など、さまざまな変数を考慮する必要があります。ヘンケルの技術サービスチームは、お客様と協力して、用途に完全適合する適切なソリューションを見つけるサポートをします。

保管／倉庫管理

ここでは、必要な保護時間と環境条件(一般的には温度と湿度)が主な懸案事項となります。BONDERITEポートフォリオには、数時間から最大半年の間までの保護時間を備えた幾つかの腐食防止剤があります。

輸送

ここでも、一時的な腐食防止には、製品が保管されている環境条件が重要です。とはいえ、課題となるのは、商品が輸送されている間に環境条件が頻繁に変化することです。湿度、塩分量(特に海上輸送される商品の場合)、温度などは、1回の輸送中に大きく変化する場合があります。

BONDERITE^®は、そのような変化する状況下で信頼性の高い保護を実現し、VCI技術(揮発性腐食防止剤)など腐食防止製品との互換性を発揮する、一時的な腐食防止剤の完全なポートフォリオを提供します。

ヘンケルは、一時的な腐食防止製品BONDERITE^®の幅広いラインナップを取り揃えています。各製品は、特定の機能に対応した設計であり、それら全体で処理工程から輸送や保管に至るまでお客様が必要とする腐食防止を提供し、商品がエンドユーザーに完全な状態で届くよう保証しています。

ヘンケルのBONDERITE^®製品は、ほぼすべての金属製品に一時的な腐食防止を提供し、保護時間は数時間から半年の範囲です。詳細とお客様のニーズについては、ヘンケルまでお問い合わせください。

BONDERITE^®のコーティング工程は、革新的で、信頼性が高く、持続可能であるため、卓越した性能を発揮します。コーティング工程の簡素化と耐食性の向上により、お客様に製造上の利点を提供します。これにより、現在と将来の厳しい環境要件を満たしながら、より価値の高い製品をお客様に提供することができます。